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日々変化する経済情勢を見極める眼は、聖心で培った

  • 国際交流学科

仲井 涼葉 Suzuha Nakai

聖心を志望したのは、一人の女性として、社会で自立する力を身に着けることができるのではないかと思ったことが大きいです。また、関西在住で、大学で東京に出るイメージがなかったのですが、進学を本格的に考えはじめたとき、やりたいことが多く、学科をひとつに絞り切ることが出来ませんでした。そうしたなか聖心では1年次に学科に縛られずに広く学べることを知り、そこに魅力を感じました。

1年次の学びで得たもの

1年次には、多様な学びを得られることを最大限に生かそうと思い、これまで触れたことのない法律や心理をはじめ、文学や歴史など幅広く履修しました。学科を横断して学んだことで、1つの学びが、実は他の学びに応用できることを学べたことは発見でしたし、物事を多面的、複眼的に考察する力に繋がったと感じています。例えば、近代文学の授業で、作者の生きた時代の歴史的背景や創作意図を考察したことは、社会で起こっていることの背景を読み解く経済の勉強に役立ちました。同じように、法律の授業では、のちに国際法やと統計法などの理解を深めることに役立ちました。
特に「統計学」を学んだことで自分の適性に気付き、その後の自分の進路についての軸が出来たと感じています。高校時代は苦手意識のあった数学ですが、統計学の授業で、それまでと違う観点の「数字」があることを知りました。それまで数字を扱う学習は、きまったひとつの答えを導くものでした。数字から物事の傾向を分析する統計学は、「生きた数字」をあつかいます。分析したデータを読み解く、自分で考える「数字」は、答えがひとつではありません。1年次にこの授業を受けなければ、自分の「好き」に気づけず、別の道に進んでいたかもしれません。

聖心には、多様な体験プログラムがある

聖心には、ボランティアをはじめインターンや語学研修など、経験できるさまざまなプログラムがあります。自分自身、出来ることはなんでもやってみようと考えていたこともあり、在学中にいくつかのプログラムに挑戦しました。1つは短期留学です。1年次の夏に1カ月滞在したカナダは、多文化主義であり、多国籍の人たちと出会い関わるうちに、違いがあることは当たり前であるということ、ありのままを受け入れ理解することが大切だと考えるようになりました。
また、大学の単位も取れる経済同友会連携インターンシップにも参加しました。コロナ禍だったためオンラインではありましたが、1週間程JALの研修を受けました。ここで社会人としての心構えを学べたことで、将来に対して具体的なイメージをつかむことできました。
ボランティアで訪れた福島県南相馬市で強く心に残ったのは、復興したとは言い切れない現状と、現地の方々の、メディアからの情報だけでは知ることが出来ないお話です。情報を鵜呑みにせず、疑いの目を持って受け止めることが重要だと肌で感じた体験でした。こうしたいくつもの体験が、学びをより豊かにしてくれたと感じています。

国を支える一助になりたい

国際経済学の授業では、毎回、社会問題のなかからひとつのデータが提示され、それを分析し、レポートにして提出します。この授業を通じて、問題の「事象」だけを捉えるのではなく、「なぜ」そのことが起こっているのか、そのことが社会に与える影響を分析し考えるという論理的思考が身についたと感じています。ゼミでは、約1年間、半導体をめぐる米中対立についての経済分析を行いました。チームで1つの优德体育,优德w88体育appをしたこの経験は、グループ内での情報共有と協力が必要不可欠な今の仕事に、大いに生かされていると感じています。
また、仕事上、経済とは直接関係のない知識が求められることがありますが、聖心で培った教養の土台があるからこそ、視野に広がりが生まれ、多角的に物事を捉えられるようになっていると思います。

卒業論文では、レアメタル(レアアース)といった希少金属資源にフォーカスし、世界市場の動向について経済分析を行いました。テーマ自体がかなり難しかったことに加えて、情報量も少なく、正確なデータを抽出することに苦労しましたが、それまでのゼミでの优德体育,优德w88体育appや周りのサポートに助けられ、書き上げることが出来ました。これは、自身の強みの1つが分析力であることに気づくきっかけともなりました。

3年次の夏休みには、キャリアセンターの紹介で、文部科学省でのインターンシップを経験しました。行政の仕事ならではの「将来を見据えた政策立案」などの仕事にふれ、人々の暮らしに直結する仕事だけに、やりがいや楽しさを体感しました。こうした経験や、ゼミでの优德体育,优德w88体育appを通じ、日々めまぐるしく変化する社会情勢のなか人々の生活を支えるにはどうあるべきかを考え、自分自身も国を支える一助になりたいと思うようになりました。

社会のなかで活かされる聖心の学び

現在は、日本銀行で金融政策の決定や経済情勢の分析のために必要な統計を作成する部署に勤務しています。全国約1万社を対象に、売上高や収益、設備投資額などを4半期ごとに調査する「短観」という統計の作成のサポート業務に携わっています。
情報の伝達がより早く自由になった今、経済情勢は日々目まぐるしく変化していて、今後もそのスピードは衰えることはたぶんないでしょう。だからこそ、国内唯一の中央銀行として一切のゆがみのない、信頼性のある指標を提供し続けることがより重要だと、その一旦を担うものとして責任を実感しています。
同時に、日本の経済政策に、自分が関わったデータが反映されていることに、やりがいを感じます。
仕事では、個々で行う業務も当然ありますが、厳重な情報管理のもとで、周囲との連携が何より求められます。その点、聖心でのグループワークで得たコミュニケーション能力やとりまとめる力が役立っていると思います。

今は、与えられた業務に対して、1つ1つの意味を考えながら、より正確に遂行することが課題です。統計作成関連事務以外にも多様な業務が存在しているため、今後も幅広い業務経験を重ねながら、聖心で蓄えた知見を活かしてキャリアを積んでいきたいと思います。

  • 国際交流学科
仲井 涼葉 Suzuha Nakai

日本銀行 調査統計局 勤務
国際交流学科 2023年3月卒業

※所属?肩書きを含む記事内容は、インタビュー時(2025年)のものです。

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