聖心の英語は「実践力」
1年次の基礎課程演習では、「不思議の国のアリスを原書で読む」ゼミに所属しました。原文を解釈し、それについてディスカッションし、発表するという授業の形が、座学中心の高校までの学びと違って、とても新鮮でした。このゼミでは、考える力、聞く力、視野の広がり、伝える力などコミュニケーションにおけるすべての基礎を学んだように思います。
聖心では「英語を学習する」というよりも、「英語を使って」考え、表現することが多いと感じます。なにより「実践力」が求められます。1年次に振り分けられたクラスでは当初、ある程度、知識としての英語はありましたが、思うようにアウトプットが出来ず、先生方の話すスピードについていけないなど、実践的な英語を習得してきたクラスメイトたちとのレベルの差を感じることがありました。それでも、少人数で話しやすい雰囲気のなかで、先生や友人に助けてもらいながら、だんだん聞き取れるようになり、発言できることも増えていきました。後期には英語が使えることに喜びや楽しさを感じ、より英語を学びたいと思い、英語英文学科(※現:英語文化コミュニケーション学科)を専攻しました。
英語音声学ゼミで得たもの
学科では、英語音声学ゼミに所属しました。英語音声学は、高校までに学習した文法や語彙などの知識を、音声学の観点から、単語の成り立ち、発音方法など論理的に深堀りできることに面白さを感じました。ゼミの友人たちの优德体育,优德w88体育appテーマは、アメリカ英語とイギリス英語の違いや、男性と女性の言葉の違い、VeryとSoの違いなど、音声学を軸にしながら、优德体育,优德w88体育appする内容は多様です。英語英文学科では、英語を使うのは当たり前ですが、あつかう优德体育,优德w88体育appテーマについては、興味をもったことであればある意味なんでもよく、他学科よりも逆に幅広いのではないかと感じました。
私自身は、高校までの英語学習では、ローマ字読みと英語の読み方の発音を混同してしまうことが多いと思っていたこともあり、フォニックス(アルファベットと発音の規則性を学ぶ、英語を正しく発音するための教育法)を优德体育,优德w88体育appのテーマにしました。これは音声学の学びの中で、英語の規則性を知り、フォニックスを英語教育に取り入れることで正しい英語の発音を習得できるのではないかと思うようになったことがきっかけです。
ありがたいことに、优德体育,优德w88体育appを進める課程で、1年次生の英語の授業でフォニックスの講義をさせていただきました。例えば「OU」だったら、「アウ」と発音するというような規則を、クラスの皆さんと一緒に発音しながら教えたところ、教える前と後にとった発音テストの結果から、効果が出ていることがわかり、优德体育,优德w88体育appに確信が生まれました。
どのお客様にとっても満足していただけるフライトを心掛ける
就職活動は、教職課程を取っていたこともあり、かなり遅れてのスタートでした。
教員免許を取得していたので教職も考えましたが、実践的に英語を使ってみたいと思ったことと、自分の目で世界を見てさまざまな文化や価値観にふれる経験を積んでみたいという思いから、最終的に客室乗務員の道を選びました。実際に働いてみると、お客様のご様子を見て、何をして差し上げたら喜んでいただけるかを考え、行動するということが、聖心スピリットと重なる部分があると感じています。人のために動くことが当たり前となっている校風のなかで、自分のなかに自然と培われてきた精神が、日々の乗務のなかで活かされていると実感しています。聖心で過ごした4年間があったからこそ、限られた時間や環境のなかで高いレベルのサービスを提供しようと意識できていると思います。
客室乗務員として働く上で、同じフライトは決してありません。さまざまな背景をもって搭乗されるお客様が、客室乗務員に求めることは多種多様です。一人ひとりのお客様のご要望に応えるためには、自分の視点だけでなく、乗務員の皆で意見を出し合い、視野を広げて、対応できることを柔軟に考えられているのも、いろいろな考え方が集まるとさらにいいものが生まれるという聖心での経験から身についたことだと思います。
また、仕事上、あらゆる国の方々とお会いしますが、国によって英語の発音が違います。音声学を学んだことで、どこの国の出身か想像することが出来て、そこからコミュニケーションが広がることがあり、楽しいです。
昨年は、国内線の客室責任者であるチーフパーサーと、国際線のエコノミークラス?ビジネスクラス責任者として乗務できるマネジメントの資格を取りました。今後は後輩育成の観点でも、それぞれの人の強みを引き出し、のびのびと力を発揮してもらえるような雰囲気をつくりだせる人間力を磨き続けていきたいと考えております。同時に、語学力の向上や、世界各国の文化を自分の目で見て肌で感じ取ることで多くの人に寄り添える女性を目指していきたいです。
- 英語文化コミュニケーション学科
全日本空輸株式会社 客室乗務職
英語英文学科(※現:英語文化コミュニケーション学科) 2019年3月卒業
※所属?肩書きを含む記事内容は、インタビュー時(2025年)のものです。