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人の心に寄り添う心理師をめざして

  • 心理学科

葉山 未涼 Misuzu Hayama

聖心女子大学を志望したきっかけは、心理学への深い関心に加え、自分が抱くイメージと「学問としての心理学」との違いを知りたいと思ったからです。また、心理学だけでなく、幅広い分野を学んで知見を広げたうえで専攻を決められる点に魅力を感じました。実際、1年をかけて多様な学問と向き合い、自身に合った道をじっくりと考えることが出来ました。

多様な授業と実践が深める自己探究

大学での最初の1年間は、高校までの授業との違いを強く実感する時間でした。特に、毎回の授業後に、授業の感想や意見を書くリアクションペーパーの提出を求められることや、授業内での発表を通して、自分の考えを伝える機会が増えたことが印象的でした。当初は、何をどのように表現すれば良いのかわからず戸惑いましたが、回数を重ねるごとに、少しずつ自分の意見をまとめ、文章化することに慣れていきました。
また、心理学だけでなく、哲学科や国際交流学科の授業も履修しました。そこで、哲学と心理学が、論理的な思考や対話を重ねるなど「探究のプロセス」を重視し、「一つの正解」を求めないという点で共通していることがわかり、こうした異なる学問間のつながりを知ることで、自分の視野が大きく広がったように思います。また、国際交流学科の国際法の授業では、国際社会が抱える問題についてディスカッションをしながら考察を深めるなど、実践的な学びを体験しました。こうした多様で実践的授業が、自身の学びを深くしてくれるのだと実感しています。

実習?ゼミで深めた専門性と論理的思考

心理学以外の授業も履修したことで、やはり最も強い興味を抱いているのは心理学だと再認識しました。特に心理学は、個人の感情や直感に頼るのではなく、科学的根拠を重視している点に面白さを感じています。具体的には、観察、実験、アンケート、統計分析といった手法を用いてデータを収集し、仮説を検証する科学的なアプローチと、そこで論理的な思考が求められる点に強く惹かれています。こうした学びを通して、将来は心理職に就くことを考えるようになりました。
学科に進んでから印象に残っているのは、「心理学観察?調査実習」の授業です。知覚や錯覚についての「実験」と異なり、「観察法」の授業では、映像に映し出された幼児の動きなどを客観的に観察し、行動パターンを記録するレポートを作成しました。さらに、こうした行動記録の手法が実際の臨床の現場で使用されていることを知り、心理職の具体的な仕事のイメージを持つことができました。また、心理学実習の「実験」の授業でも、一回の実験のたびに、結果を踏まえた考察をレポートとして提出します。こうした事実やデータに基づいて考えることを繰り返すなかで、論理的思考力が身についたと感じています。

臨床心理のゼミに所属していますが、ゼミは講義形式ではなく、発表やディスカッションが中心です。自ら選んだ論文からレジュメを作成して発表することで、主体的に学びを深められるだけでなく、他のゼミ生の発表を通して新たな視点や興味を発見することも多くあります。例えば、身近な日常や恋愛などをテーマに优德体育,优德w88体育appしている友人もおり、臨床心理学がこうした多様なテーマにもつながるということを知り、面白さを感じました。

心理職のリアリティと覚悟

私は公認心理師カリキュラムを履修しているため、学外実習が必修となっています。
この実習では、公認心理師が専門的に関わる5つの主要領域(保健医療、福祉、教育、司法?犯罪、産業?労働)を網羅するため、医療機関や福祉施設、学校など、多岐にわたる現場を巡りながら学んでいます。各現場では、心理職の方々がどのような思いで仕事に臨み、具体的にどのような働き方をされているのかを直接伺い、等身大の心理師像を知ることができました。対面する方の複雑な背景やそれぞれの立場があり、心理師だけの力では解決できない事柄もあるというお話を伺うなかで、人の人生に関わる覚悟や責任の重さを痛感しました。心理学の学びを深めるほどに、心理師であっても人の心理を完全に理解することは難しく、だからこそ傾聴や共感が何よりも大切であるということを改めて実感しています。

将来は心理職として、目の前の方の気持ちに寄り添いながらも、冷静かつ客観的な視点を大切にして、根拠に基づいた支援ができる専門職を目指したいと考えています。

  • 心理学科
葉山 未涼 Misuzu Hayama

※所属?肩書きを含む記事内容は、インタビュー時(2025年)のものです。

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