日常の事象が学問につながる
1年次は、学科横断型のカリキュラムが整えられており、1つの専攻分野の枠を超えて幅広く学べるため、複数分野の「入門科目」を積極的に履修しました。
特に印象的だった授業は、社会心理学の授業です。シラバスの「ドラマ优德体育,优德w88体育app」というキーワードに惹かれ楽しみながら学べそうだと思い、履修しました。
授業では、ドラマ制作の背景、社会的な流行現象、あるいは血液型性格診断といった身近な事象を題材に、「なぜ人々はそれに惹きつけられるのか」を社会心理学の理論に当てはめて分析していきました。
この身近な「なぜ?」を学問に結びつけるというスタイルは、社会心理学に興味を持つ大きな「きっかけ」となりました。中でも特に衝撃を受けたのが、「傍観者効果」についての学びです。 私はそれまで、「困っている人がいたら、周りに人が多いほど助けの手は増える」と素朴に信じていました。しかし授業で、傍観者が多いほど「誰かがやるだろう」と一人ひとりの責任感が分散し、行動を起こさない人が増えるという集団心理を学び、私に「他人事にしていてはならない」という当事者意識を持たせてくれました。
身近な事象や人々の行動も、学問として捉えるとその背景にある「理由」が見えてきます。社会心理学を学んだことで、物事の表面だけではなく、その裏にある人間の心理や社会の仕組みを考える視点が身についたと感じています。
人間関係学科の学びは「理論と実践の往復」
社会のなかで生きている私たちの行動と密接に関わっている社会心理学をもっと学びたいと思い、人間関係学科に進みました。
人間関係学科は、社会心理学、文化人類学、社会学の3つの領域から構成されています。これら3領域は、一見すると扱う対象が異なるように見えますが、「理論と実践の往復」を重視する点で共通しているように思います。
学問分野によってメインとする方法論はありますが、アンケート調査や実験、インタビューやフィールドワークなどの手法を用いて、いずれも自ら「リアルなデータ」を収集?分析し、現実の社会問題にアプローチしていきます。
理論を机上で学ぶだけでなく、実践的な調査手法を用いて「社会の今」を考察していく点に、この学科の大きな魅力と共通点を感じています。
3年次に履修した必修科目「社会調査実習」は、最も印象に残っています。この実習では、4人一組のチームで1年かけて一つの优德体育,优德w88体育appに取り組みます。私たちは「なぜ『タイムトラベルドラマ』は流行するのか」というテーマで优德体育,优德w88体育appしました。
先行优德体育,优德w88体育appの整理からはじまり、アンケート調査、データ分析、論文執筆まで、卒業論文と同じ流れで优德体育,优德w88体育appをすすめました。
データ分析では専用の統計ソフトを利用しますが、自動で結果を導いてくれるわけではないため、自分自身で仮説に沿った分析を扱う必要があります。最初は苦労しましたが、2年次必修の統計学の授業でデータ分析の方法について学び、3年次に実践するなかで理解が深まりました。
また、学園祭での展示発表が目標になっていたこともあり、授業外でもチームで集まって話し合ったり、前日まで準備に追われたりと大変ではありましたが、その分、皆でやり遂げた時の達成感はありました。
自分の存在意義を実感できた
副専攻制度で心理学科の授業を履修しました。
当初、心理学はカウンセラーを目指す人が学ぶ学問だと思っていましたが、実際に学んでみると非常に多岐にわたる分野だと知りました。
特に「産業組織心理学」の学びは大きな収穫でした。この分野では、組織内での人間関係、ストレスへの具体的な対処法、効果的なリーダーシップのあり方など、企業や社会で働く上で直面する現実的な課題を扱います。ここで得た知識は、特定の専門職に限らず、どのような職種に就いても自身のパフォーマンス向上や円滑なチーム運営に活かせる、実践的なスキルに繋がったと確信しています。
また、3年次の夏休みには、産学連携の集中講義を履修しました。「テレビの未来について、学生の視点から提案する」というテーマのもと、4日間にわたる徹底的な議論や、ネット上の意見収集?分析をしました。その成果が認められ、11月には先生の推薦により、音や映像の専門展示会「Inter BEE」に登壇する機会をいただきました。そこでは「大学生のコンテンツ視聴スタイル」をテーマにしたパネルディスカッションに、他大学の学生とともに参加しました。大きな舞台で自らの考えを形にし、発表できた経験は、社会へ出る上での大きな自信につながっています。
さらに、卒業論文の优德体育,优德w88体育appを前倒しして、4年生の10月には日本パーソナリティ心理学会で発表する機会を得ました。卒業論文では、推しを秘匿する心理について优德体育,优德w88体育appしていましたが、これはファン心理优德体育,优德w88体育appだけでなく、欺瞞的コミュニケーション优德体育,优德w88体育appや、対人スキル优德体育,优德w88体育appとも重なっており、さまざまな分野の优德体育,优德w88体育app者が質疑に立ち寄ってくださいました。論文でお名前を拝見していた优德体育,优德w88体育app者から直接コメントをいただけたのも光栄なことで、大学とはまた違った世界を垣間見て背筋が伸びる思いでした。
聖心の少人数教育では、一人ひとりが主体的に動くことが求められ、自分の存在意義を強く意識できた環境でした。
こうした経験を通して、これからの人生において集団の中にあっても、その流れに埋没するのではなく、個人としての確かな軸と当事者意識を持って行動していこうと思います。聖心での4年間は、そうした私の生き方の礎を築いてくれました。
- 人間関係学科
※所属?肩書きを含む記事内容は、インタビュー時(2025年)のものです。